当方は雑記ブログなので雑記オブ雑記な小話をしてもよいですよね?
なんとなく後々の自分に残したいと思ったできごとは書き残していこうかしらと。
登場人物は仮名です。
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とある日の飲み会。
参加者は私を含めて3名のこじんまりとした会だ。
ひとりは、他の営業所に勤める北田さん。
彼は私よりひとつ上の年齢だが、社会人デビューが同じ年だったのもあり気が置けない仲だ。
もうじき1歳の子を持つ一児の父であり、私も2歳の子供を持つ父なので、最近じゃ顔を会わせればお互いの子供の話をしている。
もうひとりは、私と同じ部署で直属の先輩にあたる福元先輩。36歳の独身。
物事をネガティブに考えがちなところがあるが、普段は冗談が好きで後輩からは慕われる人望の厚い先輩だ。
少し前に部長が代わってから、何をするにも「根拠をデータで示せ」と言われ、気苦労が絶えず、ここのところ元気のない日が目立つ。
ちょっと心配だ。
そんな福元先輩の様子をどこからか人づてに聞いていたのか、元気付けようといつもよりも高いテンションの北田さん。
私もそれにならい、私の中での最大限の元気を引き出して会話に臨んだ。
福元先輩と私が勤める部署と他の営業所に勤める北田さんとの笑い話を交えた近況報告が終わり、北田さんのお子さんの話になった。
北田さん「夜泣きで寝られねえわー つれえわー」
冗談めかして言う。
地獄のミサワよろしく、ふざけて見せているものの、彼の営業所は現場作業を請け負っているところで朝が早いため、本当のところは夜泣きで寝られないのは堪えることだろう。
とは言え、ここで「大変ですよね......。」なんて暗い相づちを打ってネガティブな方に舵を切ってはこれまで作り上げてきた飲み会の空気が台無しだ。
ここはいっちょ、父としては先輩である私が、子育ての厳しさを煽ることで話をオトすか。
私「2歳児も夜泣きするって知ってますか?」
北田さん「えー マジかよー 勘弁してくれー!」
北田さんと私「あははははははは」
よし。いい感じの落としどころにもっていけたぞ。
このまま子供の面白話なんかにもっていけば問題なs
福元先輩「おい!!!」
北田さんと私「......。」
突然の落雷に笑い声は霧散。
福元先輩「......。」
福元先輩「36歳も夜泣きするぞ。」
北田さんと私「......。」
自虐が突然、死角からフックとなって飛んできたのに対応できないふたり。
福元先輩「ははは!なんてな!ははは!」
わ、
笑えねー
唐突な自虐ネタに反応できなかった我々のせいで変な空気になったのは言うまでもなく。
いい大人がいい大人に泣かされっちまった悲しみに なすところもなく日は暮れる......。
ここのところ元気のなかった福元先輩は自らの夜泣きで眠れていなかったのかも知れない。
おわり。