北海道バンド「dry as dust」を聴いて感傷に浸ろう

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dry as dust

今回、ご紹介するのはこちらのバンド。

dry as dust

2003年に北海道函館市で結成されたギターオルタナティブロックバンドです。

僕がこの手のジャンルに求めているものが明確にいくつかあって、

  • ギターが2本
  • ベースラインがよく動く
  • ドラムの手数が多い
  • 歌声がどこか内向的

ってな具合なんですが、dry as dustは上の条件すべて満たしていて完璧にフィットする最高のバンドなわけです。

 

まずはこちらをお聴き(ご視聴)ください。

Click to Play

dry as dust『recycle』

この曲、売り出し中の高校生の女優が真夏の青空のもと別れを惜しむ人の乗るバスを全力で追いかけ、結局追いつけず、ひと汗かいた後にスポーツ飲料を口にして

-ポカリスエット-

って、テロップとナレーションが入っても違和感ない、そんな1曲です。

先に挙げた僕が求めるエッセンスが詰まっているのが伝わったと思います。


青春を終えた20代後半にささる歌詞

例えば。

"3%のタイムカプセル"という曲の一節。

考えたくもないことは沢山ある
向き合って 傷ついて
それでも
そらさないで しがみついて
温もりに触れた
 
そうやって生きること
こうやって繋ぐこと
今だって こんな風に
救われているから

何かしら悩みを抱えていて感傷的になっているんだけど、時間が有限であることをもう知ってしまっているので、とにかく前に進まなければならない。

そんな、後ろ向きで前に進まなければならない大人の階段を登らされてしまっている20代にグサグサくる詩世界です。

30代になってしまった僕もかつては20代をやっていたので毎日聴いてはグサグサ刺されていました。

少し幼さを残す歌声と相まって、感情を揺さぶられ、うわああああああああああああもううううううううううううううう、って感じです。

 

事実上のラストシングル

残念ながら、現在はdry as dustとしての活動はしておらず、また活動再開の見通しも特になさそうです。

最終的なリリースで事実上のラストシングルとなった”existence e.p.”。

これの2曲目のタイトルが"ハッピーエンド"なんだけど、全然ハッピーエンドじゃない。

SOUNDCLOUDにてフルで聴けるので、こちらからどうぞ。

歌詞を乗せた歌声は、完全に達観しているように聞こえて、明日にでも消えてしまいそうな危うさを感じさせる。まー、実際にそれに近いこと(活動停止)になってしまったわけだけど。

しかし、やはり、この危うさというか、10代の青春にはない、20代中ごろのモラトリアムを終えてしまった人間がもつ焦燥感というか、そういう生々しい感触こそが、このバンドの魅力。

このリリースをもって活動が止まってしまったことは悲しいが、僕が20代のうちに共感できる数々の楽曲を産み落としてくれたことは、感謝しても感謝し足りないくらいだ。

 

 

Appleでも配信されているので試聴にしてみてください。

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