海抜 = 民度
それがカワサキのルール。真理。常識。
海抜3m以下の土地では、尋常でないToughなLifeを強いられる。
Day by day。自分の身を自分で守らなければならない。
本稿では、私がカワサキに住まっていた頃に出くわし、他の地域に比べて異質と感じた9つのできごとを紹介いたします。
また、これは私個人がたまたま目の当たりにしただけで、カワサキに越してきたからといってすべての方にこのようなエピソードが降って湧くものではない、ということをご留意いただきたい。
ゴミを出す日を守れない
やかんとかフライパンとか乾電池燃えるはずもないゴミを、燃えるゴミの日に出すなど、ルールを違反したゴミ出しがかなりの頻度で行われていた。
さて。肩慣らしはこれだけにして、ここからエンジンかけて行きましょう。
常に土地を売るタイミングを伺う住人
私がカワサキに越してきたのが駅前の再開発真っ只中の頃。まさに地価がぐんぐん上昇していた頃だった。
ふらっと飲み屋に入れば、あちらもこちらも、
「あんたんとこは、いつ売るんだ?」
「いやいやー、まだまだ売らねーよ。粘るわー」
そんな会話ばかりで面食らった。そして、そんな会話をする人々はみな、あまり裕福な生活をしているようには見えなかった。
で、これの何が修羅の国感があるのかという話なんですが。私も、当時はカワサキという土地に対する知識に乏しかったので単純に、買った土地の地価が上がってラッキーな人ばかりだな、なんて思ってたんですよ。
あとあと知ってみると、戦後のカワサキの成り立ちを鑑みるに、その土地が正式な手順を踏んで手に入れたものなのか、と。
カワサキにあるイケガミチョウの航空写真を見ていただければ、この入り組んだ住宅密集地の様子だけでも異様な空気が伝わってくるはずだ。
さて、彼はこの区画整理もされていないようなこの地域のt
おっと、誰か来たようだ。
人がいるのかいないのか分からないボロッボロの木造民家
カワサキに在住していた際に私が住まうアパートの向かいにあったボロ屋。
ボロッボロの穴だらけの木造平屋。
窓ガラスもヒビだらけ。
家に灯りが付いたところを見たことは一度もない。
ヒビだらけの窓ガラスに透けて見える調理器具はシルバーで錆びている様子はない。
取り壊されることもなければ、東日本大震災で倒壊することもなく、ずっとそこにあった。
私がカワサキを離れる少し前に一度だけ、4人の家族と思われる人間が、ボロ屋からそそくさと出てくるのを見た。
こんな極限の家屋で4人もの人間が暮らしていたのかと思うと畏怖の念を抱かざるを得なかった。
カワサキを離れたのち、数年後に懐かしんで昔住んでいたアパートの辺りを散策した。
ボロ屋があった場所には洒落た個人飲食店が建っていた。
不動産屋が蒸発
カワサキに越して2年が経ち、アパートの契約更新の時期が迫っていたが、契約した不動産からの連絡がいつまで経っても来ない。
大家からも特に何を言われるでもなかったので、このまま更新料を払わずに済むなら下手に自分から動く必要もないだろうと、この件について放置していた。
それからさらに2年。カワサキに越してから4年が経過したが、未だ、不動産からの連絡はない。
この時、頭に不安が過るが、不動産から連絡がないからといって、今の生活が何か変わるわけでもなかったので再び忘れることにした。
ある冬の日、アパートの給湯器が壊れ、お湯が出なくなり、これでは風呂に困ると、そこで初めての私から不動産に電話を入れた。
「おかけの電話番号は現在使われておりません」
不安に思うも、考えることを拒否していたが、
ここで初めて不動産屋が消えていた、いう現実を突き付けられた。
給湯器の件は、結局、大家に泣きつき、他の不動産屋を介して業者を呼んでもらった。
ていうかさー、この蒸発した不動産屋。内見のときに散々、ヘヤ○メは悪い物件を押し付けてくるからうちでキメた方がいい、だとかなんとかイキってたくせにマジでなんなんだよ。
おい、お前だ。営業の○山さんよー あぁん?
どっちが悪質業者だっつの。
隣の部屋で日夜行われるパーリィ!!
隣に入居していた若い夫婦が何とか学何とか、っていう非課税の団体に属しているらしく、その青年の部の集まりが連日行われ、深夜まで騒がしく、話し声がうるさかった。
仕返しにそこそこのサイズのスピーカーを壁側に向け、直付けし、ケチャやガムラン、スラッジコア、ドゥームメタルなどを流す報復を行った。
これ、報復する方もかなり民度の低さが伺えますね。
はい、省してます。
そんなこんなをやってるうちに、お隣は子宝に恵まれたようで、青年の部も遠慮してか、このアパートが会合の会場になることがなくなった。
とある日、アパートの廊下でお隣の旦那さんとすれ違い、少々立ち話。
めっちゃ爽やかで感じのいいイケメンだった。
ちなみに顔のイメージはこんなん。
そして、奥さんはこんなん。
カワサキ駅構内で大量の鼻血を流す中年男性
ぼたぼたと鼻血を流しながらトイレの方へ歩いていった。
かけていた眼鏡のフレームは歪んでいた。
この土地で力のある(物理的に)人間の神経を逆撫でしたらこうなる、というのを理解した。
1階の住人が駐車スペースで鎌をもって立ち尽くす
私の住むアパートの1階で生活する50歳ほどの男性。
ある日、アパートの駐車スペースでどこにも目の焦点が合っていない様子で立ち尽くしていた。
鎌を持って。
あれは一体、あれから何をするつもりだったのか......。
もしくは、何をした後だったのか......。
深夜、1階の住人が皿を割りまくり、怒鳴りまくる
このできごとが一番命の危険を感じたかも。
深夜0時ごろから1時間ほど、壁に皿を叩きつけて割る音や
「「「ぐがあああああああああああああああ!!」」」
という咆哮や
「「「なめてんじゃねえぞ、くるぁぁああああああ!!うぉおおおおおい!!!!」」」
という叫び声がこだました。
咳払いひとつしようものなら、1階住人の耳に入り、神経を逆撫でし、私の部屋まで乗り込んできてそのまま殺されるんじゃないか、という緊張感でその日は眠れなかった。
道挟んだ先の民家で殺人事件
はい起きちゃったー
起きちゃったよ、殺人事件。
あ、前述の1階の住人は関係していないです。
話を聞くに、夜中に洗濯機を回すのが気に入らないから押し入って犯行に及んだそうです。
この土地、マジでやばいわ。
私あの夜に咳払いしていたら1階の住人にやられてたかも知れない。
おわりに
今回は、カワサキの持つ暗い影の部分に触れてみました。
しかし、これらは、たまたま私がカワサキに住んでいた頃にまとめて出くわしてしまっただけであって、どのできごとも、どこで暮らしていても起こり得ることだろう。
普段、あなたが無意識のうちに目を瞑ってしまうそこに。
恐怖が潜んでいるのかも知れない。
※本稿で取り扱ったカワサキは、実在する神奈川県庁川崎市とは、おそらく関係ありません