30代2児の父やってる男が3ヶ月間無職になって感じた3つのメリット

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2018年12月1日から2019年2月末まで無職として日々を過ごしました

最初のひと月については、正確に言えば有給消化期間だったわけですけど。

本稿では、なぜ無職になったかをさらりと述べ、無職として過ごした期間に感じたメリットを中心にお送りしたいと存じます。

 

 

なぜ無職になったのか

諸々の要素が複合的に作用して転職を決断したのがことの始まりでした。

転職については深掘りした記事を別に書きたいのでネタの温存とさせていただきますが。

諸々の要素のひとつは、妻が2人目の子を妊娠し2018年12月に出産予定である、ということでした。

家庭にとってより良い環境に転職したい→どうせなら転職活動期間という建前で仕事をせず家族とゆっくり過ごせる時間が欲しい

こんな思考プロセスから前職在職中は転職活動はせず、新たな命を家族に迎え入れてから仕事を探す、という決断をしました。

まあ、セルフ育児休暇ってところですかね。

 

無職であるメリット

無職である、ということは会社に属して責務を全うするにあたって発生するあらゆるストレスから解放されます。

ノンストレス」の一言で済ますことも可能ですが、ここはいっちょ私がどんなストレスから解放されメリットと感じたか。

それと家庭にがっつり身を置くことで感じたメリット。

このあたりをば。

 

風邪をひかない

いきなりこいつは何を言っているんだと思いましたか?

まあまあ。順を追っていきましょう。

会社に行く必要がなくなる、ということは通勤という行為がなくなります。

そもそも、通勤という行為において何が起きていたかというと、電車に乗ると不特定多数の人間の中に身を投じることとなるわけですが、これはリスクに他なりません

不特定多数の人間の中には尋常な心持ちの人間には到底理解の及ばぬやべー奴が含まれている可能性があり、包丁、ハサミ、カッター、ナイフ、ドス、キリ、といった殺傷能力を有する片手装備の武器によってそのやべー奴に襲撃され、怪我、大怪我、精神的苦痛、あるいは最悪の場合において命を落とす、という危険に晒されていることと同義です。

ただ、上記のシチュエーションは、非常に限定的なので平時であればそこまでの心配は必要のないものかもしれません。

しかし、平時においても不特定多数の人間の中に身を投じることによって発生するリスクは存在します。

それは、人を媒介して繁殖する魑魅魍魎のウイルスどもです。

事実、私は2000年代の後半より業務に邁進していましたが、そのすべての期間において、ほぼ月に一度は体調を崩していた気がします。

それが、無職期間の3ヶ月は一切体調を崩しませんでした

そして、転職後の出勤2日目にして何らかのウイルスが侵略し喉を痛めています。

 

これにより、不特定多数の人間と接触する機会がなくなったがゆえに回避されたのは明白です。

ただ、これに関しては、わざわざ無職にならずとも、いわゆるWeb系のエンジニアなどに代表されるイケイケで働き方改革の最先端を行く職を選択することでリモートワークという手段をもってして回避することが可能ですが。

 

鳴らない電話

前職では全国各所に事業所を展開する企業で「社内SE」というパソコン関係の便利屋みたい存在として業務に従事しておりました。

各拠点から内製システムのバグの報告(すんません)、内製システムの使い方の問い合わせ(まずはマニュアル読んだり事業所のまわりの人に聞いてから電話してきてね。現実はだいたいは脳死で電話してきます)やMicrosoft製のソフトウェアの使い方の問い合わせ(ググってください。マジでググってください。私どもはあなた方の代わりにググる仕事をするのが苦痛です)などといった電話がかかってきます。

私はシステムエンジニア、プログラマーでしたので、プログラム言語を用いて新規にシステム構築を行ったり既存システムを改修するといったこともしていました。

で、そのキンキンに研ぎ澄ました集中力を要する作業の最中にそれをぶった斬って上記のような問い合わせ電話が容赦なくかかってくるので、これはもうストレスとしか言いようがありません。

私の生え際が徐々に後退しているのはこのストレスによるものだと思っています。

そんなハゲを促進してくるストレスの原因であるけたたましい電話の呼び出し音も仕事をしなくなれば、いっさい鳴ることはありません

快適です

ただ、これに関しては、わざわざ無職にならずとも、作業に集中する環境が欲しいと上長に訴え環境改善にこぎつけたり、そもそも電話を受けるものと作業するものとで別々に人員を雇っているような会社に勤めることによって回避することが可能ですが。

 

家族とゆっくり過ごせる

無職期間を用意した一番大きな理由ですから、これが一番のメリットでしょう。

在職中の平日は帰宅後、早く飯を食って早く風呂に入って一日溜めたストレスを解放すべく早く酒を飲んだりしたいがために、どうしても上の子供に「早く寝なさい。さあ、早く寝なさい。早く寝ないと暗闇の世界から怪物が襲いに来ますよ」といった態度を取ってしまい、あとあと酒の味が不味くなってしまうということが多々ありました。

とにかく余裕がない。

だいたい定時で上がってましたが、まあ、やはりそれはまた別の話のようで、余裕がないという事実は変えられませんでした。

そんな私も翌日の仕事の内容を考えたり、出勤という時間的制限に追われたりする必要がなくなれば穏やかなもんです。

上の子供の保育園の送り迎えをしたり、保育園から帰ったら晩ご飯までの間に一緒に遊んだり、さらには妻とはお腹にいた赤ちゃんも含めて老後のようなひとつのさざ波も立たぬ平穏な時間を楽しんだり、はたまた赤ちゃんが生まれてからはじっくりと日々成長する姿を限られた期間ではあるものの見届けることができました。

これは何にも変えがたい体験でした

ただ、これに関しては、わざわざ無職にならずとも、男性であっても育児休暇を取得できるような、従業員のライフワークバランスへの理解が深い素敵な会社に勤めることによって同様の体験を得ることが可能ですが。

 

おわりに

無職として過ごしたこの経験をみんなと分かち合いたいという一心で、「これが無職のメリットじゃ!」と嬉々として本稿の執筆にあたっている最中で重大な事柄に気がついてしまいました。

どのメリットも無職にならずとも優良な企業に勤めることで職を失することなく得られるとものであるということを。

まあ、でも、そんな優良企業に勤められるのは選りすぐられたエリートや強烈なコネクションを有する限られた人間だけですから、この掲題は変えず、ということで。

ともかく。

何にも縛られずゆったりとした時間を過ごすことで精神に溜まっていた不純物がデトックスされリフレッシュされるのは確かです。

欧州では夏に1ヶ月のバケーションが与えられるというまことしやかな都市伝説をよく耳にしますが、日本でもそうなったら良いのになあ、と思ってやみません。

日本でも誰しもがまとまったリフレッシュ期間を得られるようになれば、もっと寛容な国になれるはず。

あるいは。

一度、立ち止まってみて今まで歩んできた道を振り返ったり、これから歩むべき道を模索したり、まだまだ仕事に打ち込みたい人にこそ休息が必要なのかもしれません。

 

おわり。

 

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